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 ベンチャー創造の理論と戦略
第一部 起業機会 第一章 起業プロセス 第一部 起業機会 第二章 新規起業アイデア 第一部 起業機会 第三章 起業機会の認識 第一部 起業機会 第四章 起業機会の評価 第二部 創業経営者 第一章 起業家精神の理論と実践 第二部 創業経営者 第二章 起業家マネジャー 第二部 創業経営者 第三章 ベンチャー経営チーム 第二部 創業経営者 第四章 ファミリベンチャー 第二部 創業経営者 第五章 起業家倫理 第三部 必要資源 第一章 必要資源 第三部 必要資源 第二章 ビジネスプランの策定 第四部 ベンチャー企業財務戦略 第一章 ベンチャーの資金調達 第四部 ベンチャー企業財務戦略 第二章 リンク・キャピタルの調達 第四部 ベンチャー企業財務戦略 第三章 企業価値評価と資金調達 第四部 ベンチャー企業財務戦略 第四章 借入資本の調達 第五部 スタートアップ及びその後 第一章 急成長の経営管理 第五部 スタートアップ及びその後 第二章 起業家とベンチャー企業の危機 第五部 スタートアップ及びその後 第三章 収穫とその彼方 第五部 スタートアップ及びその後 第四章 個人的な起業戦略の策定 最新情報TOPへ戻る



 第一部 起業機会    第二章 新規起業アイデア


本章の目的
  • 起業活動におけるアイデアの役割を検討する。
  • 創造プロセス、パターン認識における経験と試行錯誤の役割を検討する。
  • 独創性の開発、アイデアの開発における独創性の役割を検討する。
  • 新規事業のアイデア開発の為の情報源を確認する。
  • PC−ビルドのケースを評価する。

新規事業におけるアイデアの役割
  • 道具としてのアイデア

    起業家とって、アイデアは道具でしかありえないことは繰り返し強調する必要がある。優れたアイデアの発掘は、起業家の独創性を起業機会に結び付ける作業の第一歩である。アイデアは製品やサービスの開発、売買契約の必要性に比べ、過大評価されることが多い。

  • ベンチャー・アイデアの妄信

    新しいアイデアさえあれば成功できると考えられることが多い。今日の変動する世界では、アイデアが技術と何らかの関係があれば成功は確実である。実際は、アイデアはそれ自体、無価値である。

  • ベンチャー・アイデアの妄信の理由

    • ゼロックス、IBM、ポラロイド等元ベンチャー企業の成功が創業者をいとも簡単に金持ちに仕方のように過度に単純かされ、伝えられていることである。
    • 発明と新製品に伴う開発者の強烈な所有者意識がある。
    • 開発者の科学的・技術的志向である。つまり、より良い製品を開発したいという欲求である。

  • 最良のアイデア

  • 先駆者利益

    他に先駆けて最良のアイデアを持つということは、成功の保証足り得ない。又、最良のアイデアを他に先駆けて事業化したとしても、同時に競合他社の参入を拒む十分なマーケットシェアを確保する能力、或いは克服できない参入障壁を作れないかぎり、先鞭を付けることにより市場の存在を競争相手に知らせ、厳しい競争の対峙するという落とし穴には丸ことになりかねない。

パターンの認識
  • 経験要件

    経験豊富な起業家は一つのパターン――それが形成途中でも――次々と素早く認識する能力を発揮する。従って、アイデアとパターン認識よる選択のプロセスは、立体ジグソーパズルを完成させるプロセスにも例えられる。起業機会になりうるアイデアを認識することは、他人がしないことが分かる能力――1足す1が3或いはそれ以上になる――から生ずる。

  • 独創的発想力の向上

    独創的発想は、ビジネスチャンスを認識する場合の他、起業活動のその他の場面でも大変貴重である。創造力が学習可能又は向上可能だと考えは、独創性が必要な起業家には重要な意味を持つ。しかしながら成長してからでも、独創的な考え方を向上させることができるという調査結果がある。

    シネクティクスの独創力開発へのアプローチの基本には、次の理論の基づいている。

    • 個人の独創性を発揮するプロセスの効率は、そのプロセスが機能する為の心理的プロセスを理解すれば著しく向上する。
    • 独創性を発揮するプロセスの感情の構成要素は知的要素より重要であり、合理的な要素より非合理的要素がより重要である。
    • 感情的、非合理的要素を理解する必要があるのは、問題解決の状況において成功確率を高める為である。

  • 独創力を解放するアプローチ

    一九五○年以降、人間の脳に関する研究が盛んに行われてきた。「人間の能力の要素」は:

    • 目的を定義づけること
    • 参加者を選ぶこと
    • 進行係を得アラブこと
    • 勝手気ままに、できるだけ多くの意見を出すこと
    • 批判しないこと、否定しないこと
    • アイデアを全て記録すること
    • 「穴」を屁理屈でもいいから埋めること
    • 一つのアイデアに固執しないこと
    • 最も有望なアイデアを明らかにすること
    • 整理して、優先順位を付けること

    左脳 右脳
    言語的:言語を用いて名付け、説明、定義付ける。 非言語的:物事を認知するが、言語と関連づけることは少ない。
    分析的:段階的に、部分ごとに理解する。 総合的:全体の一部分として物事見なす。
    象徴的:一つの表象をあるものを意味するものとして用いる。例えば、「+」という記号は、加算する過程を示すものである。 具体的:物事をそれを表すものとして理解する。
    抽象的:一部分のわずかな情報で、全体を表現する。 類推的:物事の類似点に着目。隠喩的な関係を理解する。
    時間的:時間経過に沿って、物事を処理する。始めにやるべきことから処理し、次に2番目の事柄を処理していく。 非時間的:時間の感覚はない。
    合理的:道理と事実に基づいて結論を出す。 非合理的:道理や事実に頼らない。あえて結論を保留する。
    デジタル:数を数える。 空間的:他のものとの関連性で又全体をなす一部分として物事を理解する。
    論理的:論理に基づいて結論を出す。数学の定理や、正しく組み立てられた論証のように、1つ1つ論理的な順番に沿って考える。 直観的:洞察が飛躍することがあるが、それもいい加減な思考様式や、思いつき、感情、そして思い描いたイメージに基づくことが多い。
    直線的:関連性を重視する思考体系。ある考えから次の考えが派生し、最終的に1つの結論に行き着くことが多い。 全体論的: 一度に全体を見渡す。全体の様式や構造に着眼し、異なるいくつかの結論に達することが多い。

  • チームの独創力

    チームを組むと、単独個人には存在しないような独創力が生まれることが多い。チームの独創力は常に強い印象を与え、少人数による集中的な対話の相互作用を促し、より良い解決策を創出させることが知られている。

ベンチャー・アイデアを探索する手段
  • 起業機会の源泉

    起業機会の源泉

  • 既存事業

    既存の事業又企業の買収は、新規事業のアイデアを探索する優れた方法の1つである。この方法は、時間と資金の流出を最小限にとどめ、リスクをも軽減することができる。情報源としては、投資銀行、企業ブローカー、信託銀行がある。

  • プランチャイズ

    フランチャイズ方式は新規事業参入の一形態である。フランチャイズには、自分でフランチャイズ事業を経営するか、或はフランチャイジーとなるかがある。

  • 特許

    パテント・ブローカーとは、特許権の仲介業者であり、発明者、企業、大学、その他研究機関を顧客先としている。一部には、製品のライセンスを国際的に取り扱う業者も存在し、特許権を買取、第三者に譲渡するところもある。パテント・ブローカーは、一部のあくどい業者の長年の取引慣行の為、悪いイメージを連想させることがある。しかし、評価の高いブローカーを介した特許権からは、数多くの大成功が生まれている。

  • 製品ライセンス契約

    大学、企業、個人発明家等による新製品のアイデアの収集には、情報サービスを利用する方法がある。

  • 一般企業

    企業の研究開発には、既存の取扱品目や営業体制に合わなかったり、十分な市場が見込めない為大企業には関心がなかったりするという理由で商品化されないものである。多くの大企業がパテント・ブローカーや製品ライセンシング情報サービスを通じ、或は自社の特許営業活動により、この種の開発のライセンス契約を結んでいる。従って、ライセンス担当部門を持つ企業に直接接触することも有効な手段である。

  • 非営利研究機関

    非営利研究機関の研究は、政府や民間企業との契約による場合と、自らの資金で研究開発した後、一般の企業にライセンスする場合とがある。

  • 大学

    多くの大学で自然科学の研究が活発の行われており、直接又は研究活動のライセンスを管理する関連研究財団を通じてライセンス契約の交渉を行うことができる。

  • タイミングの重要性

    アントレプレナーシップは、時が味方が敵が、又はその両方かを問わずリアルタイムで進行する。従って、全てのベンチャー起業プロセスにおいても、タイミングは決定的である。起業機会の認識と把握のタイミングは、砂時計との厳しいレース―――砂時計で落ちる砂は流出する現金である。

  • 産業見本市及び業界団体会議

    産業見本市や業界団体主催のフォーラムは、有望な競合他社製品の調査、流通業者や販売店主らとの面談、製品や市場動向の把握、有望な新製品の明確化に役立つ。

  • 顧客

    既存顧客又は潜在的顧客は、製品のニーズ、既存製品の欠陥や欠点を教えてくれる貴重な情報源である。

  • 流通業者及び卸売業者

    流通業者と接触し、既存製品の強みや弱み、顧客が欲する製品の改良や、新製品に関する広範囲な情報を収集することができる。

  • 競合他社

    業界の競合他社の製品を調査することにより、競合製品が特許で保護されているが、市場に改良品を投入することが可能か、コピーに違法性がないかが分かり、重要な判断材料となる。

  • 企業での勤務経験

    多くのベンチャー企業は、起業家が在職していた企業での勤務期間中に開発した技術やアイデアに基づいた製品やサービスでスタートする。

  • 専門家

    弁護士、弁理士、会計士、銀行、ベンチャー・キャピタリスト等の専門家は、特許ライセンスを取得使用とする者、或は特許を利用した事業を起業しようとする者とのコンタクトが多い。こういった専門家の接触によっても、アイデアを発見できる場合がある。

  • コンサルティング

    起業家が技術者である場合、新規事業に関連した分野でのコンサルティング業務や、特許技術の製品の開発を顧客に対して行うことも、起業アイデアを発見する一つの方法である。

  • ネットワーキング

    ネットワーキングは貴重な人脈形成の手段であると同時に、新しいアイデアの刺激剤であり、源泉である。多くの場合は、ネットワーキングは個人のインフォーマルな場面での積極姿勢を必要とする。
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